象印「EVERINO ES-GW26」 vs パナソニック「ビストロ NE-BS9C-K」徹底比較!どっちを買うべき?

エブリノとビストロの比較
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家電好きの男性なら、キッチンに本格的なオーブンレンジを迎えたいものですよね。とはいえ、魅力的な製品が多く、どれを選ぶか迷ってしまうのも事実。特に象印のコンベクションオーブンレンジ「EVERINO ES-GW26」と、パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-BS9C-K」はどちらも評判が良く、多機能で便利そうなので「一体どっちが自分に合うんだ?」と悩んでいる方も多いでしょう。

実はどちらも2024年発売の注目モデルであり、レンジ機能からオーブン、グリルまで網羅したハイスペック機です。この2つの違いを理解すれば、自分の料理スタイルにピッタリの相棒が見つかるはず。本記事では家電に詳しい筆者が公式情報やレビューを調査し、価格、機能、時短性能、仕上がり、使いやすさ、サイズといった観点から両機種を比較しました。

最後まで読めば、「忙しい平日にサッと料理したい」「揚げ物をカラッと温め直したい」「ヘルシーな蒸し料理も楽しみたい」などあなたのニーズに合った一台が明確になります。結論を先に言えば、手軽さ重視なら象印エブリノ、幅広い凝った調理まで楽しみたいならパナソニック ビストロがおすすめです。それでは詳しく見ていきましょう。

この記事のポイント(リード文のまとめ):

  • 価格: エブリノは実勢5〜6万円台と手が届きやすい。一方ビストロは約9〜10万円前後で高価だが、その分機能が充実。
  • 機能: エブリノは「レジグリ」「うきレジ」「サクレジ」など独自機能で時短調理や揚げ物のサクサク温めに強い。ビストロはスチーム機能や64眼センサー搭載で自動調理・グリルが得意。
  • 時短性能: 両者とも忙しい人の味方。エブリノはレンジ+グリル自動切替で予熱なしでもスピード調理。ビストロも上下同時加熱や複数品同時調理で調理時間を短縮。
  • 調理の仕上がり: 肉や魚はエブリノが中までホクホク&表面こんがりに仕上げ、揚げ物も感動のカラッと復活。ビストロはスチーム併用でふっくらジューシーに焼き上げ、パン・お菓子作りや蒸し料理にも対応。
  • 使いやすさ: エブリノはシンプル操作で日常使いしやすく、お手入れもラク。ビストロはスマホ連携や多彩な自動メニューが魅力だが、機能を使いこなすには慣れが必要かも。
  • サイズ: エブリノ(26L)は幅約48cm×奥行約40cm×高さ37cmで比較的コンパクト。ビストロ(30L)は幅約49cm×奥行約43.5cm×高さ37cmと容量大だが高さは抑えめ設計。

独自機能で使いやすい

 サクレジで揚げ物が美味しい

目次

価格で比較:手頃なのはどっち?

まずは価格です。高機能オーブンレンジは値が張るものですが、この2機種には明確な価格差があります。

エブリノ ES-GW26の価格とコスパ

象印「EVERINO(エブリノ) ES-GW26」はオープン価格ですが、実際の販売価格は約5〜6万円前後が目安です。カラーによって多少差があり、ホワイト系なら5万円台前半、ブラック系で6万円台近くになるケースもありますが、それでもビストロよりかなり手頃です。新品のオーブンレンジとしては中価格帯で、最新機能を備えたモデルとしてはコストパフォーマンスに優れていると言えます。5万円台で買える26Lクラスのレンジでこれだけ多機能なものは珍しく、「できるだけ予算を抑えたいけど便利なレンジが欲しい」という方に嬉しい価格設定でしょう。

ビストロ NE-BS9C-Kの価格とコスパ

パナソニック「ビストロ NE-BS9C-K」は30Lクラスのハイエンド機で、実売価格は約9〜10万円ほどと非常に高価です。例えばAmazonや大型量販店でも概ねこの価格帯で推移しており、エブリノの約2倍の予算を見ておく必要があります。ただし高価格なだけあって搭載機能も多く、「価格に見合う価値は十分ある」という声もあります。ビストロシリーズはパナソニックの最上位ブランドで、素材を見極める高精細センサーやスチーム技術など最新テクノロジーが満載です。そのため「多少高くてもキッチン家電には投資したい」「長く使える高性能モデルが欲しい」という方には納得の価格帯でしょう。

▶︎価格まとめ: 予算重視ならエブリノ ES-GW26に軍配です。約半額で買えるので財布に優しく、基本性能は十分。逆にビストロ NE-BS9C-Kは高くても妥協したくない人向け。プロ顔負けの機能を求めるなら投資する価値があります。まず予算上限がどこかで選択肢はある程度決まるでしょう。


機能で比較:独自機能 vs. スチーム・センサー

次に搭載機能の違いを見てみましょう。エブリノとビストロはアプローチが異なり、それぞれ独自色の強い機能を持っています。

エブリノ ES-GW26の特徴的な機能

象印エブリノ ES-GW26は、象印ならではの3つの独自機能が大きな魅力です。

  • 「芯までレジグリ」: レンジ(電子レンジ加熱)とグリル(ヒーター加熱)を自動で切り替えて調理する機能です。まずマイクロ波で食品の中まで一気に加熱し、その後自動で上部ヒーターによるグリル加熱に切り替えることで、中はしっかり火が通りつつ表面はこんがりと仕上げます。フライパンや魚焼きグリルを使わなくても、ハンバーグや魚の塩焼きなどを短時間で本格的に焼き上げられるのが強み。付属のセラミック製角皿はマイクロ波を通す特殊素材なので、このレンジ+グリルの同時調理を可能にしています。手動でレンジ→グリルの切替設定を行うこともでき、凝った料理にも柔軟に対応します。
  • 「全方位あたため うきレジ」: 一見ユニークな名前ですが、「うきレジ」とは付属の耐熱ガラスボウルを使って食材を庫内で浮かせて調理する象印独自の技術です。ボウルに材料を入れて角皿に載せると、ボウルが宙に浮いた状態になり(実際には角皿上で少し浮く設計)、マイクロ波が上下左右から均一に当たりやすくなります。これにより食品の上部と底部のムラを抑えた全方位加熱が可能となり、味の染み込みまでしっかりと狙えます。例えば煮物やシチューもボウルひとつで簡単に時短調理でき、味もよく染みて美味しく仕上がるのです。「ボウルひとつでパパッと調理」というキャッチコピー通り、下ごしらえした材料を入れてボタンを押すだけで一品出来上がり。ボウルごと食卓に出せて、そのまま洗えば片付けもラクという時短&後片付け軽減のメリットもあります。
  • 「揚げ物サクレジ」: 冷めてしまった唐揚げや天ぷらなどの揚げ物をまるで揚げたてのようにサクッと復活させる機能です。電子レンジの弱点である揚げ物の温め直しを克服すべく開発された機能で、レンジ加熱だけでなく適度にヒーター加熱も組み合わせ、短時間で衣はカラッと中はホクホクに温め直します。操作も簡単で、本体に専用「フライあたため(揚げ物サクレジ)」キーが用意されており、ワンタッチで自動調理してくれるのが嬉しいポイント。惣菜の天ぷらを買ってきてもエブリノがあれば翌日でもサクサクに、なんて口コミもあるほど評判です。

これら三本柱以外にも、エブリノは**「凍ったままレジグリ」機能も搭載しています。下味を付けて冷凍保存した食材を解凍せずそのまま角皿に載せ、一気に焼き上げるもの。例えば冷凍しておいた塩鮭4切れなら約18分で焼き上がると公式でも紹介されています。忙しい日に冷凍庫から直接メインおかずを作れるのは便利ですよね。さらに、あたため(温め直し)性能にもこだわりがあり、高出力1000Wインバーターと赤外線センサー**を組み合わせて、飲み物やご飯も適温に素早くムラなく温めます。手動設定の温度あたため機能(-10℃~90℃まで5℃刻みで指定可能)や、よく使う設定を登録できる「マイメニュー」ボタンまで備え、日常使いの痒い所に手が届く設計です。

総じてエブリノ ES-GW26は、「電子レンジの便利さをとことん追求しつつ、オーブン・グリルとしての本格調理も手軽にする」というコンセプトです。メーカーも「本当に使ってもらえるレンジ」を目指したと述べており、難しい設定なしで各機能を活用できる点に象印の思いや工夫が感じられます。

ビストロ NE-BS9C-Kの特徴的な機能

パナソニック ビストロ NE-BS9C-Kは、日本のオーブンレンジ市場で定評ある**「Bistro(ビストロ)」シリーズの1台で、伝統の強みであるスチーム機能高性能センサー**が光ります。主な特長をまとめると以下の通りです。

  • スチーム機能: ビストロNE-BS9Cはスチームオーブンレンジの名の通り、庫内に高温スチームを発生させて調理に活かせます。付属のタンクに水を入れてセットすれば、蒸し料理やスチーム焼きが可能です。例えばゆで卵や温泉卵も「卵をヒートグリル皿にのせるだけ」でスチームでちょうど良く仕上がりますし、肉料理では上からスチームでふっくら&下はヒートグリル皿でこんがりといったスチーム×グリルの合わせ技もできます。電子レンジでは乾きがちな食品もしっとり温め直せるので、冷凍ご飯をふっくらよみがえらせたり、肉まん・シュウマイを蒸したてのように温めたりと水蒸気の力を存分に活用できるのが強みです。
  • おまかせグリル: ビストロの目玉機能の一つが**「おまかせグリル」機能です。これは、下ごしらえした食材を専用のヒートグリル皿に並べ、メニューを選択する(またはスマホアプリで食材の写真を送る)だけで、冷凍・冷蔵・常温が混在していてもセンサーが自動で見極めて最適な火加減・加熱時間で一気に調理してくれるもの。難しい火加減の調整や加熱順序はレンジ任せでOKなので、料理初心者でも失敗しにくく、忙しい時にも材料を置いたらボタンを押すだけ**でメインのおかずが完成します。例えば冷凍の魚と生の野菜を一緒に並べても、それぞれちょうど良い火の通りに仕上げてくれる賢さです。「食材を並べるだけでOK」というのは料理のハードルを大きく下げてくれるでしょう。
  • 両面グリル(ヒートグリル皿+上ヒーター): ビストロには上下から同時に加熱するグリル機能があります。上部には予熱不要の大火力ヒーター、下部には電子レンジのマイクロ波を吸収して発熱する専用の「ヒートグリル皿」を組み合わせることで、挟み焼きのように食品を両面から焼き上げます。これにより裏返し不要で調理でき、例えばトーストなら一度に4枚を両面こんがりと約4分少々で焼けます。ハンバーグもタネを並べてスタートすれば約14分で2人分が裏返さずに完成。忙しい朝の焼き魚やトーストでも、ひっくり返す手間なしに短時間で仕上がるのは助かりますね。上下同時加熱のおかげで予熱時間も不要なので、「オーブンは余熱が面倒…」という先入観を覆す時短性能にもつながっています。
  • 高精細・64眼スピードセンサー: パナソニックが誇るセンサー技術で、庫内の食品を検知する赤外線センサーが64分割の目で細かく温度分布を計測します。0.1秒ごとに食材の温度を高精度に測り、量や冷凍/常温の別まで瞬時に判断して、加熱パワーと時間を自動制御します。これにより温めムラを抑え、食品に合わせたベストな調理が可能です。たとえば自動あたためでは、冷凍ご飯でも常温のおかずでもボタン一つでちょうど良い温度に仕上がります。「レンジのセンサー=温度を測るだけ」ではなく、64眼センサーは分量や質も見極めるのが賢いところです。解凍も上手で、「芯までほぐせる解凍」(全解凍・半解凍)機能では肉の塊なども必要以上に火を通さず均一に解凍できます。ビストロならではのこのセンサー性能は、誰でも失敗なく調理できる安心感につながっています。
  • 合わせ技セット(複数品同時調理): ビストロNE-BS9Cは庫内容量30L・2段調理対応の広さを活かし、異なるメニューを同時に調理できる「合わせ技セット」機能があります。例えば上段で主菜のグリルをしながら下段で別のおかずをレンジ加熱する、といった並行調理が自動で可能です。忙しい夕食時、一品ずつレンジを使うと時間がかかりますが、ビストロなら一度の操作で2品完成させることも夢ではありません。庫内フラット(ターンテーブル無し)で2段使える設計だからこそできる芸当です。これは時短と効率の面で非常にありがたい機能でしょう。
  • その他の便利機能: この他にも、70〜300℃まで幅広く温度設定できる本格オーブン機能(低温調理から石窯並み高火力まで対応)、包丁いらずで冷凍食品と調味料をボウルに入れるだけでおかずが作れる「凍ったままワンボウル」自動メニュー、スマートフォンアプリ「キッチンポケット」と連携してレシピ検索や買い物リスト作成、レンジへのメニュー送信ができるIoT機能など、枚挙にいとまがありません。操作パネルもカラー液晶で見やすく、表示デザインを3種類から選べたりと、きめ細かな使い勝手向上の工夫が見られます。まさに最新家電の集大成と言える充実ぶりで、「このレンジ一台で何でもできそう!」とワクワクするでしょう。

▶︎機能まとめ: エブリノ ES-GW26は独自機能で時短と簡単おいしいを追求したレンジです。とくに揚げ物好きや、料理の下ごしらえを簡略化したい人、温めムラにイライラしたくない人にマッチします。一方、ビストロ NE-BS9C-Kはオーブンレンジのフル装備といった印象で、蒸し物からグリル、高度な自動調理までオールマイティー。凝った料理や多品目調理にも挑戦したい人、ハイテク調理家電が好きな人には理想的です。自分がレンジに求める機能がシンプルな範囲に収まるならエブリノ、「どうせなら最新機能を全部盛りで使い倒したい!」というならビストロを選ぶと満足度が高いでしょう。


時短性能で比較:忙しい人の強い味方は?

料理の時短性能も購入検討時に重要なポイントです。両機種とも時短調理を大きくアピールしていますが、そのアプローチと使い勝手を比較します。

エブリノの時短アプローチ: 象印エブリノは先述の**「芯までレジグリ」「凍ったままレジグリ」で、とにかく予熱の手間なく一気に調理できることを売りにしています。たとえば生のハンバーグ種も冷凍した魚も、余計な解凍や予熱なしでそのまま加熱を開始でき、途中で裏返す必要もありません。電子レンジ加熱を駆使して内部を加熱しつつ表面はヒーターで焼くため、フライパン調理よりずっと放置時間が長く取れます。“電子レンジの手軽さ”+”グリルの速さ”でトータルの調理時間を短縮してくれるイメージです。公式によれば冷凍塩鮭4切を18分程度で焼き上げるとのことですから、通常解凍から魚焼きグリルで焼くよりかなりスピーディーでしょう。また、1000Wインバーターの強力出力により、飲み物の温め直しやお弁当の温めも短時間で済みます。連続最大3分まで1000Wが使えるので、ご飯2膳程度なら1分ちょっとでホカホカになるほどです(※以降は600Wに自動切替)。忙しい朝にコーヒーを温め直したり、夕食準備をパパッと済ませたりする際、エブリノはストレスなく時短**に貢献してくれるでしょう。

ビストロの時短アプローチ: パナソニック ビストロも負けていません。鍵となるのは**「両面グリル+予熱いらずの大火力」です。例えばトースト4枚が約4分強で焼ける速さは、一般的なオーブントースターよりも早いくらいです。上下同時グリルで調理時間そのものを短縮しつつ、予熱ゼロでいきなり調理スタートできるので、余熱待ちの数分も削減できます。平日に料理する際、「オーブンは余熱があるからレンジ加熱で妥協…」なんてことがありますが、ビストロならその待ち時間が無いので積極的にオーブン調理を活用でき、結果としてメニューの幅が広がり時短にもなります。また、先述の「合わせ技セット」は時短の切り札です。例えば上段で魚のグリルをしながら、下段で野菜のレンジ蒸しを同時進行すれば、一度の加熱でメインと副菜が同時に完成します。これによりトータル調理時間を大幅短縮**できるケースもあります。仕事終わりで時間が無い中でも栄養バランスの取れた食事を用意しやすくなるでしょう。

さらに、ビストロの64眼スピードセンサーは食材の状態を見極めて加熱時間を自動調整するため、過剰な加熱や不足によるやり直しが減ります。「おまかせ」による失敗しない時短という側面も大きいです。解凍に関しても、普通は一旦レンジ解凍してから調理…となるところを、ビストロは解凍から調理まで一気通貫でやってくれるので、その意味でもプロセス全体の短縮につながっています。

▶︎時短性能まとめ: どちらも忙しい人の強い味方ですが、その強みの活きるシーンが少し異なります。単品のおかずをとにかく素早く作りたいならエブリノが手軽です。冷凍保存した作り置きをそのまま調理できるので、「メイン1品だけササっと用意して済ませたい」ようなときに便利でしょう。一方、複数品を効率よく用意したいならビストロが光ります。おまかせ機能で放っておいても出来上がる安心感は大きく、同時調理でトータル時間を短縮する芸当もできます。言い換えれば、一人暮らしや少人数家庭で時短&簡単調理を1品ずつこなしたい人はエブリノ、家族向けに並行していろいろ作りたい人はビストロが向いているでしょう。


調理の仕上がりで比較:味と食感の満足度は?

いくら多機能でも仕上がりのおいしさが伴わなければ意味がありません。ここでは実際に調理したときの味や食感の仕上がりについて、両機種の特徴を比較します。肉・魚・揚げ物など代表的な料理で考えてみましょう。

肉料理の仕上がり: エブリノは「芯までレジグリ」で中まで火が通ってジューシー、表面こんがりを両立できるのが強みです。例えばハンバーグなら、中はふっくら肉汁たっぷりで中トロッ、皮パリ!身はフワッとと公式が表現する仕上がり。実際に使った人の声でも「レンジでチンしたとは思えない焼き色とジューシーさ」と好評です。グリル機能単独では上下ヒーターのうち上しか使わないため(※魚焼きグリルモード時)、普通は裏返しが必要ですが、エブリノでは途中で自動的に電子レンジ加熱も併用することで裏返さずとも火を通す工夫がされています。そのため、ステーキなど厚みのある肉も比較的楽に中まで火が通ります。ただし、表面の焼き色や香ばしさは上ヒーター頼みになるので、肉をがっつり焼きたい場合は途中で追加加熱したり上下を入れ替えたりと工夫するとさらに良い仕上がりになります。いずれにせよ、フライパン調理に引けを取らない美味しさを時短で出せる点で、エブリノは日常の肉料理に十分満足できるでしょう。

ビストロは、上下同時グリルとスチームによって中はジューシー&柔らか、表面はしっかり焼き色という本格調理が得意です。特に厚みのあるお肉やローストビーフなどは、300℃の高火力オーブンとスチームの併用で外側を香ばしく、中は適度なレア感を残すといった火加減も可能です。ハンバーグも裏返し不要で肉汁を閉じ込めたまま焼けるので、「肉をひっくり返す時に肉汁が流出…」という心配も減ります。さらに低温70℃調理もできるので、鶏ハムやローストポークをしっとり低温加熱するような凝った調理も可能です。総じてビストロは焼き加減の自由度が高く、素材に合わせた仕上がりを追求できます。自動メニューも優秀で、例えば唐揚げの自動調理ではスチームとヒーターで中はふっくら外カリッと揚げたて風に仕上げるなど、プロの火加減を再現してくれます。「電子レンジ調理=パサつく」という固定観念を覆すリッチな仕上がりが期待できるでしょう。

魚料理の仕上がり: エブリノは魚焼きグリルの代替として十分活躍します。塩鮭やサバの塩焼きなどは「レジグリ」機能で中までしっとり、皮は香ばしく焼けます。ただ、エブリノの場合グリル時の下火が弱い(下ヒーターはオーブンモード時のみ活躍)ため、魚の皮目を上にして焼く必要があります。裏返せば身側にも軽く焼き色は付けられますが、基本的には片面焼きグリル相当と考えたほうが良いでしょう。その点、ビストロは両面グリルなので魚も裏返し不要で皮も身もこんがり焼けます。特にビストロ付属のヒートグリル皿は魚の脂を吸収しつつ発熱するので、下側(身側)にもこんがりと焼き目が付くのが優秀です。さらにスチームを適度に出しながら焼くことで、身はパサつかずふっくらジューシー。焼き魚に関してはビストロに軍配が上がります。ただし、エブリノも庫内が狭めな分早く加熱される利点があり、小ぶりな切り身魚なら十分満足のいく焼き上がりです。「魚は毎朝焼く」という魚好きな方や、サンマの姿焼きなど大きめの魚を焼きたい場合は30Lのビストロが安心ですが、週に何度か夕食で切り身を焼く程度ならエブリノでも問題なく美味しく仕上がるでしょう。

揚げ物の仕上がり(温め直し): これはエブリノの見せ場です。前述の**「揚げ物サクレジ」で、冷めたコロッケや天ぷらがビックリするほどカラッと復活します。実際にエブリノを使った人からは「買ってきた唐揚げが本当に揚げたてみたいになった!」という驚きの声が上がるほどで、揚げ物好きにはたまらない機能です。パン粉の衣もベチャっとせず香ばしくなり、中までしっかり温まります。これはレンジ加熱とグリル加熱の絶妙な組み合わせのおかげで、電子レンジだけでは再現できない仕上がりです。パナソニック ビストロにも実は「フライあたため」**という揚げ物温め直しの自動メニューがあり、ヒーター併用でカラッと仕上げてくれます。性能的にはビストロでも十分サクサクになりますが、操作の手軽さと特化度ではエブリノに軍配でしょう。ビストロの場合、自動メニューから探す手間がありますが、エブリノはボタン一つです。また庫内が広いビストロは一度に大量の揚げ物を温められますが、その分空間が大きいので少量だとエブリノの方が効率よく仕上がる傾向があります。揚げ物好きで頻繁に温め直す方にはエブリノの便利さが際立つでしょう。

その他(パン・お菓子、蒸し料理など): パンのトーストはビストロが一度に4枚まで焼けるのに対し、エブリノは一度に2枚までです。ただしエブリノもトーストモードを備えており、裏返しが必要なものの食パンを程よく焼けます。パンやピザの焼成はビストロの300℃オーブンが有利で、本格的なピザも短時間で焼き上げ可能です。エブリノは最高250℃なので、ピザやハード系パンを焼く場合はもう少し時間をかける必要があります。お菓子作りでは、ビストロは2段調理でクッキーを一気に天板2枚分焼けるメリットがあります。エブリノは1段のみなので枚数は劣りますが、庫内容量26Lでもシフォンケーキやクッキー程度なら十分焼成できます。蒸し料理に関してはビストロの独壇場です。茶碗蒸しやプリンのような繊細な蒸し物もスチーム機能でスが入らずなめらかに作れますし、野菜の下茹で代わりにレンジで蒸すのも得意です。エブリノで蒸し料理をする場合は耐熱ボウルに少量の水と食材を入れてレンジ加熱する形になりますが、ビストロならスチームモードを使ってよりしっとりと仕上げられます。

▶︎仕上がりまとめ: どちらの機種も「電子レンジ調理とは思えない」美味しい仕上がりを実現しますが、得意分野が少し異なります。エブリノ ES-GW26は揚げ物や簡単なグリル料理の仕上がりに感動が得られるはずです。普段の食事で揚げ物の温め直しをよくする人や、手軽に焼き魚・焼き肉を楽しみたい人には、エブリノの仕上がりで十分満足できるでしょう。一方、ビストロ NE-BS9C-Kは幅広い料理でプロのような仕上がりを追求できます。蒸し物やパン作り、凝った肉料理まで「これ一台でなんでも美味しくしたい」という欲張りなニーズに応えてくれるのがビストロです。要は日常のおかずレベルでOKか、それとも本格調理の仕上がりを求めるかで選ぶと良いでしょう。どちらも基本的な温め・解凍は上手なので、その点の差異は気にせず、自分が作りたい料理ジャンルで判断すると失敗がありません。


使いやすさで比較:日常使いのストレスは?

高機能でも操作が複雑すぎたりお手入れが大変だと、だんだん使わなくなってしまいますよね。最後に使いやすさの面で両者を比較します。ここでは操作性・UIとお手入れ・設置のしやすさといった観点を見てみましょう。

エブリノ ES-GW26の使いやすさ: エブリノの設計思想には「本当に使ってもらえるレンジ」が掲げられている通り、日常使いでの分かりやすさが随所に追求されています。まず操作部はシンプルで、よく使う「あたため」「解凍」などのボタンが直感的に配置され、前述のサクレジ専用キーなど一発で目的の機能を呼び出せるボタンも用意。液晶表示も文字が大きめで見やすく、手動温度設定もダイヤル操作で簡単です。また説明書要らずのシンプルメニューが多いのも特徴です。たとえば「飲み物」「ご飯」「おかず」と温めメニューが分類されていて、選ぶだけで適温に温めてくれるなど、電子レンジ初心者でも迷いません。操作音や終了音も設定で消音できるため、深夜や早朝でも静かに使えます。まさにストレスフリーなユーザーインターフェースと言えます。

お手入れ面でもエブリノは配慮があります。庫内はフラットテーブル(回転皿なし)なので拭き掃除しやすく、天井・壁面は汚れが付きにくいコーティングがされています(軽く拭けば油汚れも落ちやすい仕様)。付属の耐熱ガラスボウルや角皿、調理網なども丸洗い可能で、ガラスボウルは食洗機対応です。油が飛び散りやすい揚げ物もボウルをかぶせて温め直すため、庫内への飛散が抑えられるメリットもあります。サイズが比較的コンパクトで重量も約17.5kgと30Lクラスより軽めなため、設置や移動の負担も少なめでしょう。全体として、エブリノは毎日何度も気軽に使いたい人向けの親切設計で、「多機能なのに扱いきれない…」という心配はあまりなさそうです。

ビストロ NE-BS9C-Kの使いやすさ: ビストロは高機能ゆえに最初に戸惑う可能性はあります。メニューが非常に多彩で、液晶画面でカテゴリや食品名を選んでいくオペレーションになるため、慣れないうちは取扱説明書やクイックリファレンスと首っ引きになるかもしれません。しかし、その分一度習得すればボタン一つでできることの幅広さは圧巻です。スマホアプリ「キッチンポケット」を使えば、レシピを検索してワンタップでレンジ本体に調理設定を送信→あとは開始ボタンを押すだけ、ということもできます。つまり操作をスマホ側に任せてしまえるので、本体メニューを覚えきれなくても大丈夫という見方もできます。実際、「スマホ連携機能が便利で、レシピ検索から調理までスムーズ」といった評価もあります。操作パネルは大型のバックライト液晶で視認性が良く、表示デザインを黒基調・イラスト入り・カラフルと3種類から選択可能なので、自分好みの画面レイアウトで使える遊び心もあります。これは毎日使う家電として地味に嬉しいポイントです。

お手入れ面では、ビストロはスチーム機能がある分給水タンクや排水受けの手入れが発生します。とはいえタンクは取り外して洗えるので難しくはありません。庫内はエナメル加工で汚れを拭き取りやすく、庫内クリーン(スチームお手入れ)モードで水を蒸発させて油汚れを浮かせるセルフクリーニング機能も備わっています。ヒートグリル皿や角皿もコーティングされており、焦げ付きにくく洗いやすいです。エブリノに比べるとサイズが大きく重量も約19.9kgありますが、先述のように高さは37cmと抑えられており上部クリアランスは10cmあればOK。背面は放熱スペース不要のピタ置き設計なので、壁にピッタリ付けて設置でき意外と場所を取りません。幅は約49.4cm、奥行43.5cm(ハンドル除く)とエブリノより一回り大きいですが、多機能モデルとしては標準的なサイズです。

▶︎使いやすさまとめ: シンプルさ重視ならエブリノ ES-GW26です。操作が直感的で覚えやすく、日常的にレンジやトースター代わりにガンガン使いたい人でも扱いやすいでしょう。お手入れも簡単で、「難しいことは抜きにして必要な機能だけパッと使えればいい」という実用派にはエブリノの気楽さが向いています。一方、機能をとことん活用したい人にはビストロ NE-BS9C-Kがやりがいがあります。最初は覚えることも多いですが、その分使いこなせば調理の幅が格段に広がります。スマホ連携などガジェット好き心をくすぐる要素もあり、新しい機能を試すのが好きな方には楽しいでしょう。「レンジはあくまで道具だからシンプルが一番」ならエブリノ、「せっかく高級機を買うならフル活用したい」ならビストロと、自分の性格や家電スキルに合わせて選ぶと後悔がありません。


サイズで比較:設置スペースと容量のバランス

最後にサイズと容量の違いです。キッチンのスペースや調理容量に直結するポイントなので、しっかり確認しておきましょう。

▶︎サイズまとめ: 省スペースを最優先するならエブリノ ES-GW26が有利です。幅50cm以内に収まり、奥行きも比較的コンパクトで、ワンルームの狭いキッチンでも置きやすいでしょう。庫内容量26Lは一般的な家庭料理には十分で、大皿や中華鍋サイズの調理も対応できます。一方、調理容量や2段調理の利便性を求めるならビストロ NE-BS9C-Kです。30Lの余裕ある庫内は一度にたくさん作りたいときや、大きな食材を扱う際に安心感があります。4人以上の大家族や、ホームパーティーで一度に大量に調理したい場合などは30Lの強みが活きます。サイズ差自体は僅かなので、**「念のため大きい方を選ぶ」**というのもアリですが、その分価格も上がるので必要性と相談ですね。自炊がメインで1〜3人分の料理が中心なら26Lで不足は感じにくく、週末にパンやお菓子を2段で焼きたいとか、大皿料理を複数並行調理したいなら30Lといった判断基準になるでしょう。

独自機能で使いやすい

 サクレジで揚げ物が美味しい


結論:どんな人にはどちらが向いているか

ここまで価格、機能、時短性能、仕上がり、使いやすさ、サイズの観点から象印エブリノ ES-GW26とパナソニック ビストロ NE-BS9C-Kを比較してきました。両者とも魅力的なオーブンレンジですが、最後に総合的なアドバイスとして「結局どちらを選ぶべきか?」を整理します。

  • 手軽さ重視派 ⇒ 象印「EVERINO ES-GW26」がおすすめ: 「とにかく毎日の料理を手間なく時短したい!だけど予算は抑えめにしたい」という方にはエブリノがピッタリです。価格がお手頃なのに必要十分な機能が揃い、揚げ物温め直しや一発調理など実用的な便利機能が充実。操作も簡単で機械が苦手でもすぐ使いこなせます。忙しい社会人や料理初心者の男性でも、エブリノなら凝った設定なしで美味しい料理が作れるでしょう。特に揚げ物好き、お惣菜活用派、作り置き冷凍派にはメリット大。また、キッチンスペースや電気代(1000Wインバーターですが使用時間が短い分省エネ効果も)を考慮したい場合にも、コンパクトで効率的なエブリノは安心です。「難しい機能は要らないから日常的にフル活用できるレンジが欲しい」という人にこそ勧めたい一台です。
  • 多機能こだわり派 ⇒ パナソニック「ビストロ NE-BS9C-K」がおすすめ: 「せっかく買うなら最高クラスの機能で料理の幅を広げたい!多少高くても妥協したくない」という方にはビストロがうってつけです。スチーム調理や自動グリル、スマホ連携など他にはないプレミアムな体験ができます。料理好きでレパートリーを増やしたい人、家族のため色々なメニューに挑戦したい人には、ビストロの多彩な機能が大活躍するでしょう。例えばヘルシー志向なら野菜の蒸し料理やノンフライ調理、お菓子作りが趣味なら2段オーブンで一度に大量焼き、と一台で何役もこなしてくれます。操作習得には多少時間がかかるかもしれませんが、その過程も楽しめるガジェット好き・料理探究派の方なら使いこなす喜びがあるはず。「この機能は自分には不要かも…」と悩むより、「将来こういう料理もしてみたい!」と夢が広がる人には断然ビストロをおすすめします。

迷っている方は、ご自身の料理スタイルや優先順位を改めて考えてみてください。例えば:

  • 毎日の弁当おかず作りや夕食づくりの時短が最優先 ⇒ エブリノ
  • 週末に凝ったパンやスイーツ作りも楽しみたい ⇒ ビストロ
  • 揚げ物の温め直しを頻繁にする ⇒ エブリノ
  • 蒸し野菜や魚の酒蒸しなどヘルシー調理をしたい ⇒ ビストロ
  • 家族が多く一度にたくさん調理したい ⇒ ビストロ(30L&2段調理の強み)
  • 機械操作はシンプルが一番、機能は厳選して使いたい ⇒ エブリノ
  • 最新家電が好きで使いこなす自信がある ⇒ ビストロ

このように照らし合わせると、自ずと自分に向いているのはどちらか見えてくるでしょう。

結論として, 手頃な価格で日常使いしやすいオーブンレンジが欲しいなら「象印 エブリノ ES-GW26」, **予算に余裕があり最先端の調理機能をとことん活用したいなら「パナソニック ビストロ NE-BS9C-K」**を選ぶのが賢明です。どちらを選んでも電子レンジ・オーブン・グリルの基本性能はしっかりしていますので、大きな失敗はありません。あとはあなたのライフスタイルに合った相棒を選んでください。ぜひ本記事の比較ポイントを参考に、末永く愛用できる一台を手に入れてくださいね。毎日の料理が便利になること間違いなしです!

エブリノとビストロの比較

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